(続)子宮のトラブル 検査やピルのQ&A

検査やピルのQ&A美容/健康

こんにちは!

前回紹介したあさイチの「子宮のトラブル」。

生理痛の我慢はダメ!子宮のトラブル
若いころに生理痛が強い月経困難症があると、子宮内膜症のリスクが2.6倍になると言われています。子宮内膜症のセルフチェックに1つでも当てはまる場合は受診しましょう。子宮を学んで病気のリスクを減らしましょう。

番組に届いた2700通以上のメールやFAX。

婦人科をさらに味方にするコツを、Q&Aで紹介します。

スタジオに来て答えてくださったのは、産婦人科医の宋美玄さんです。

(2022年4月18日放送のあさイチ9時台の内容をまとめています。)

婦人科の受診について

毎月毎月ひどい生理痛につらい思いをして、薬を飲みながら耐えて生活している。初めて婦人科を受診するタイミングは生理前?生理中?生理後?

婦人科では診察の内容によっては内診台で検査をすることがある。できれば出血をしていないタイミングのほうがスムーズ。

でも、タイミングが合わないと言って何ヵ月もやり過ごす人もいるので、あまり気にせずとりあえず一度受診するのがいい

「出血量が多いですか?」と婦人科で聞かれるが、どの程度の出血量からが異常なのかわからない。昼なのに夜用のナプキンが必要なのは異常なの?

正常な月経は、一回あたり20~140mlという基準がある。でも専用のカップなどを使わないとわからない。

一般的には、夜に夜用のナプキンでは間に合わないとか、昼も夜用のナプキンが1~2時間で不安とかだと多いと判断していい。

子宮体がん検査を受けたが、気を失うかと思うくらいの痛みだった。子宮体がん検診は麻酔もなく、激痛に耐えるあの検査は予防的に受ける気になれない。

子宮頸がんの検査はそこまで痛くないので、性交渉の経験のある人は定期的に受けてほしい。

子宮体がんの検査は、無症状の人は検診として受ける必要はない。診察や不正出血で子宮体がんが疑われるので検査しなければならないときは必要。

子宮体がんは、初期から”不正出血”という自覚症状があります。

<子宮体がんと診断されるまでの一般的なケース>

不正出血が起きる

経腟エコーで子宮内膜の厚さを調べる
(異常が見つかれば)
子宮内膜の細胞や組織を調べる

生理以外のタイミングで出血が起こると”不正出血と呼んでいる。とくに子宮体がんになりやすい更年期以降の人だと「生理が不順だから」と思いがちになる。でも、実は生理ではなく腫瘍からの不正出血だったというケースもある。
明らかに生理以外の出血である、出血が14日以上続く、いつが生理で生理ではないかわからないくらい生理が不順という人は、一度受診してほしい
「血液が少しついたな」など、量は関係ある?

少なくても子宮体がんのケースもあるので、量が少ないから大丈夫ということではない。

閉経後の人は?

閉経後の人の不正出血は、10人に1人が子宮体がんというデータもある。「また生理が戻ってきた」と思うのではなく、少しでも不正出血があれば「おかしいな」と思って受診してほしい。

経腟エコーでの検査はどういうもの?

細い棒(エコー)を膣の中に入れて、子宮を骨盤の奥から見る検査。

子宮内膜が異常に厚かったり、腫瘤が見える場合は子宮体がんが疑われ、その先の検査にうつる。

痛みが強いという子宮内膜の細胞や組織を調べる検査ですが、最近は比較的痛みの少ない吸引による検査もあります。導入している医療機関は全国にあるので、医療機関に問い合わせてみましょう。

ピルについて

最近では、ピルの種類は10種類以上あります。

大きく2つに分かれ、”避妊を目的としたもの””月経困難症や子宮内膜症などの治療を目的としたもの”です。

<ピルのメリット>

・生理痛が軽減

・月経前で症候群(PMS)が改善

・子宮内膜症の予防、抑制

<ピルのデメリット>

・血栓症のリスク ⇒黄体ホルモン剤など他の薬も

・飲みはじめのトラブル ⇒医師と相談

娘が中学生のときから生理痛がひどく、高校生のときに婦人科にいきピルを処方された。飲み始めて1週間後から吐き気と倦怠感で学校を休むことが増えた。医師から3ヵ月過ぎたら体が慣れてくると言われたが、3ヵ月過ぎてもおさまらなかった。結局ピルをやめた。ピル以外の治療などを教えてほしい。
生理痛を軽くするためピルを飲み始めたが、痛みはほとんど変わらず出血量は増えた。ピルを変えたいと医師に相談すると、ピルはどれでも一緒だと言われた。

ピルは大半のかたはどのピルを飲んでも何ともないが、吐き気や頭痛、不正出血が最初に起こる人もいる。

ピルは生理痛やPMSの改善が実感できるまでに時間がかかることもある(3~4ヵ月くらい)。

飲みはじめのほうがうっとうしい副作用が出やすいので、どうしても挫折してしまう人がいるが非常にもったいない。

ピルに入っている黄体ホルモンの種類などによって相性があるので、医師に相談して変えてもらったり、医師が熱心ではない場合は病院を変えるなどして自分に合うピルを見つけて快適に過ごしてほしい。

医師に相談せずに勝手にやめるのはもったいない?

もったいないし、ピルをやめると月経がくるったりもするので、やめるときも相談したほうがいい。

吐き気が出たときに、吐き気止めを併用してもいい?

併用することも可能。

子どもが高校3年生。生理痛がとてもひどく婦人科に行った。偏頭痛があると伝えると、血栓の問題で使えないと言われた。他に何か治療法はない?

ピルにはうっとうしい副作用のほかに、怖い副作用として血栓症が知られている。1万人に3~9人程度で、決して頻繁にあるものではないが起こって欲しくない副作用。

この例だと、偏頭痛のなかでも前兆を伴なうタイプの偏頭痛なので、血栓症のリスクがあって使えない。

他には太っていたり、40代以上だったり、タバコをたくさん吸っていたりすると血が固まりやすくなるので、ピル以外のものが第一選択になる場合がある。

家族に血栓症の人がいる場合は?

血栓症になりやすい体質の家系はあるので、家族に血栓症の既往がないかは問診で必ず聞かれる。

ピルが使えない場合の治療法は?

ピルはエストロゲンという女性ホルモンと、黄体ホルモンという女性ホルモンが入っているが、黄体ホルモンだけが入っている通称”ミニピル”であれば血栓症のリスクが上がらない。また、ミレーナ(IUS)という子宮の中に入れて黄体ホルモンを分泌させる器具も有効。

21才の娘が月経困難症の治療でピルを使用し始めた。親としては妊娠、出産などに副作用等が出ないか心配。問題ない?

よく聞かれる質問。実はピルを飲まずに思春期からずっと重い生理があるほうが、将来の妊娠には不利。毎月の月経血の逆流によって子宮内膜症のリスクが上がるのを防ぐのがピル。むしろ将来の妊娠に備えてという意味でも飲んでほしい。

10代から50代までピルや黄体ホルモン剤で治療をしているが、親世代でホルモン治療をしている親は「ぜひ娘にも」と連れてくる。

親世代で危険なイメージを持っている人はまだまだ多いので、これを機に理解してもらえたらと思う。

草原に座る女性

21才の姪は5年ほど前から生理痛がひどく、2日ほどは起き上がるのもつらそうなのでピルの処方を希望したが鎮痛剤の処方で今に至っている。このまま鎮痛剤の処方を続けていくか、病院を変えてピルの処方を希望するべきか。
生理になってからずっと痛みがひどく、仕事を月1で休むようになった際、産婦人科へ行ったところ「卵巣はきれいだから問題ない」と痛み止めすら処方されなかった。改めて大きなクリニックを受診したところ、ピルを処方してもらえた。
病院で処方してもらえない場合はどうしたらいい?

医師のなかでもピルに積極的ではない、むしろ消極的な医師もまだまだいるのが現状。生理痛があるのに「診察したら子宮も卵巣もきれいだからピルは飲まなくてもいい」という説明を受ける人もまだまだいる。

でも、毎月の月経自体がカラダにとっては負担なので、いますでに子宮内膜症や子宮筋腫などがあるというわけではなくてもピルを飲むメリットはある。

医師にリクエストしても処方されない場合は、ホームページなどで理念を確認するなどして他の医療機関を受診してほしい。

生理痛はどこまで我慢してもいい?

「どうしても痛いときにやむを得ず鎮痛剤を飲みます」という人が多いが、そこまで我慢しなくても受診してと思っている。

基本的に大事な用事と生理が重なってイヤだなと思うぐらいでも保険適用で処方できるので、究極まで我慢する必要はない。

乳がんの確率が上がると聞いたことがあるが心配しなくてもいい?

実はまだ定まった見解はないが、わずかながら乳がんが増えるという説もある。

ピルを飲んでいるからと言って若いときから頻繁に乳がん検診をしなければいけないということはない。通常の乳がん検診を40代から受けてほしい。

ピルを飲むことで卵巣がんや子宮体がんは減少するので、メリットとデメリットで判断してほしい。

11歳、小6の娘。昨年夏に初潮があった。生理があるたびにぐったり。1か月の半分以上生理に振り回されている。安定しないから仕方がない時期なのか、婦人科を受診したほうがいいのか。学校も休みがちになっている。

受診したほうがいい。思春期に生理が重くていろいろなことをあきらめている人がたくさんいる。ピルは思春期から飲めるし、黄体ホルモン剤を飲んでいる人もいる。

初潮が来てわりとすぐのタイミングでもピルの服用は可能。中学受験を目の前に受診する人もいるのであきらめないでほしい。

妊娠前も生理痛がひどかったが、出産後に生理が再開したらやはりひどい生理痛になった。婦人科の先生にピルを飲むことで母乳が減ってしまったり止まってしまうことがあると言われた。授乳をしながらのピルの服用は難しい?

エストロゲンのせいで母乳が減ることがあるので、ピルはあまりオススメできない。黄体ホルモンだけのミニピルやミレーナ(IUS)は授乳中から使えるので、医師に相談してほしい。

受診は早めに、ピルの服用も視野に

私たちは女性ホルモンに支配されているんだなとつくづく思いました。

でも今はその女性ホルモンをコントロールできる手段があるのです!

毎月毎月、生理痛でつらい思いをして鎮痛剤で乗り越えているような場合は、一度受診して医師に相談してみましょう。

まぁこ
まぁこ

親世代でピルに抵抗のある人は、自分の子どもが将来妊娠しやすくするためにも、”月経回数の多い現代は子宮を休ませてあげることが大事”だと考え方をアップデートしましょう。

 

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