【性教育】子どもにどう教える?”性”の話/あさイチ

子どもへの性教育教育/育児
こんにちは!
中高生の性の悩み相談を受けているNPO団体ピルコン。
コロナによる休校中、通常の2倍近い相談があったといいます。
その中でも妊娠に関する相談が多く、義務教育では教えない性教育に問題があることが浮き彫りになりました。
子どもが予期せぬ妊娠をしたりさせたりしないために、親にできることはなにか。
いつ、何を、どんな言葉で子どもに伝えればいいのか。
視聴者からの質問に回答しながらポイントを紹介します。
質問に答えてくださったのは、埼玉医科大学産婦人科医の高橋幸子さんです。
(2020年9月23日放送、あさイチ「子どもにどう教える?”性”の話」の内容をまとめています。)

親が教える実践的「性教育18年計画」

幼児期(~5歳)

まずは、プライベートゾーンを教えます。
プライベートゾーンとは、水着で隠れる部分と口の部分のことです。
「とても大事なところだから、人前では見せない、触らない、触らせないんだよ。」と教えます。
子どもがうんち、おしっこ、ちんちん、おまたを連呼します。どう対応すればいいですか?
”周りの反応”を楽しむ時期なので、反応すると余計におもしろがる。
淡々と話すと、飽きて落ち着いてくる。

児童期(6~11歳ころ)

児童期は、思春期を前に”心の準備”をする時期であり、自分と相手を大切にする心を育む時期です。
11歳ごろまでは親の話を子どもは恥ずかしがらずに聞いてくれるため、”性の話”をするチャンスの時期です。
児童期のポイント
  • 自分を大切にすること。
  • 家族や友達の体も大切であること。
  • 人を傷つけない心を育むこと。
子どもが性のことに関する質問をしたときに、はぐらかしたり、ネガティブなメッセージを伝えてしまうと、
「わが家では大人に聞いたらいけないことなんだな」
と思って、子どもは質問できなくなってしまいます。
まずは子どもの疑問を受け止め、何でも答えてあげるよという態度が大切です。
そして、正しい知識を教えるうえで頼りになるのは絵本です。
一緒に読みながら、質問されたときに答えられなくても、
「お母さんはまだ答えをもっていないから、ちゃんと調べてからお話しするね。ちょっとここは保留ね。」
などと、次に進むのでもいいのです。
一度ですべてを教えなくてもかまいません。
科学的に、サラッと、ポジティブに教えるのがコツです。
思春期に大事な話ができなくならないように、ごまかさないことが重要です。
「お父さんとお母さんは何回セックスしたの?」と聞かれて、とても困った。なんと答えればいい?
「性に関することは、親子といえどもとてもプライベートなことだから、あなたにすべてを答える必要はないんだよ。でも子どもが二人いるんだから、最低2回はしたよ。以上」
というように、聞かれたことにすべて答える必要はない。
意外と「そうなんだ、ふ~ん」で終わる。
小2の息子が遊んでいるときに、女の子に抱きついて嫌がられた。先生に叱られたけれどピンときていない。どう教えればいい?
女の子が嫌がったというのがポイント。
「やめて」と言われたらやめる。相手が嫌がることをしてはいけない。
相手を大切にすると、自分も大切にしてもらえるということを教えてほしい。
相手が望まないことはしないということが、思春期以降の性的同意に繋がってくる。
SHELLEYさん
娘たちには「相手に”やめて”と言われたら1回でやめる。2回言わせてはいけない。」と教えている。
そして、「あなたの”NO”には力がある。」ということを教えるために、くすぐったりして遊んでいる時でも「やめて!」と言われたら絶対にやめるようにしている。
友人や親せきにも1回言われたらやめるようにお願いしている。
まぁこ
まぁこ

「NO」と言ったときに受け入れてもらえた体験が、嫌なことがあったときに「NO」と言える行動に繋がるので、体験を積み重ねることは大切なんですね。

7歳の息子にどんなタイミングで教えればいいのかわかりません。
聞いてきたときがチャンス。
いつ聞いてきてもいいように、答えを準備しておく。親も勉強しておく。
お風呂でカラダの洗い方を教えるときに「大切な部分だから自分で洗おう。」などと声がけするのもいい。
10歳くらいまでに1度も聞いてこないようなら、絵本などを用意して「今日はこういう話がしたいんだよ。」などと場を改めて本を一緒に読むのでもいい。
11歳の子どもから、お父さんとお母さんは本当にセックスしたの?汚いと言われました。
聞いてきたということは、その先のことを知りたいということ。
汚いという言葉で反応したとしても、その先の親の態度を見ている。
親がどういう風に答えるかで子どもの思考回路が訂正されていくこともある。
ただ、自分の言葉で自分の口で伝えるのは難しいという場合は、性教育の本を使うのがいい。
小3の息子が友達数人と下校中、女性の裸の写真が載った雑誌が落ちていたようで大騒ぎしながら帰ってきた。本人はいけないものを見てしまったという感覚だった。どのように話せばいい?
ポルノに当たるものが子どもの目に触れる環境は良くないので、教えてくれることは良かった。
見たい大人が見るものであって、子どもが見るものではないと教えるといい。

思春期(12~18歳ころ)

思春期は、性行為や避妊など具体的な知識を教えます。
また、相談できる親子関係を作ることが大切です。
思春期のポイント
  • 「NO」と言う大切さを学ぶ。
  • 相談しやすい信頼関係を作る。

「寝た子を起こすな」という指摘もありますが、「性の正しい知識を早く伝えたことで性行動が早まることはない」という研究データが、ユネスコの国際セクシャリティー教育ガイダンスにまとめられています。

むしろ、正しく知識を教えられた子の性行動は、変わらなかった、もしくは遅くなったというデータがたくさん出ています。
まぁこ
まぁこ

アメリカでは性教育を禁止している州のほうが、中絶率と10代の妊娠率が高いそうです。

中2の息子の検索履歴に、アダルト動画を見ていた痕跡が残っていた。スマホを見たことを言えず、このままでいいのかモヤモヤしている。
昔、本を見つけた保護者の方たちも勝手に捨てずに机の上に「ほら、お母さん気が付いちゃったぞ」などやっていたと思う。
それと同じで、スマホで見ていたことに気がついたということは伝えたほうがいい。
「見てたでしょ?」ではなく、「アダルトビデオは、フィクションなんだよね。内容が主に男の人たちが”こうだったらいいなぁ”というイメージでできているもので、本当の話ではないんだよね。」ということを、何かのタイミングで伝えたほうがいい。
いつでも伝えられるように機会をうかがって、テレビでのキスシーンや動物の交尾シーンなど「そういえば、アダルトビデオってさ~」という感じで話を持ち出せるといい。
ここまでは教えたい「思春期の性教育」

  1. 性的同意
    「NO」を言えるのが信頼関係。
    「NO」と言う勇気。「NO」を受け止める責任。
    あなたが「NO」なのではなく「今はあなたとしたくない」を伝える、それを受け止められるようにする。
  2. 具体的な避妊方法
    コンドームは万全ではない。(低用量ピルなどの選択肢も合わせる)
    万が一のときはアフターピル。
  3. AV・マンガ
    あくまでフィクション
  4. 相談窓口
    気軽に産婦人科へ

富山市ではすべての公立中学校に担当の産婦人科医がいて、性教育の授業をするほか、生徒の相談にのっています。
こうした取り組みなどの結果、富山市では20歳未満1000人あたりの人工中絶率がこの10年で大きく下がりました。
産婦人科には病気や体調不良がなくても相談に行くことができますが、
  • 月経をずらしたいとき(旅行や受験時など)
  • 子宮頸がんワクチンを接種するとき
などに一緒に行くことで、「一度行ったことがある産婦人科がある。」ということが、その後その子の力になります
子どもが性のトラブルに巻き込まれてしまったときに、親に言えず一人で抱え込まないようにするには、さまざまな病院の診察券に紛らわせて産婦人科の診察券と保険証、1万円程度の現金を置いておくことで、自分で必要なときは行けるという状態にしてあげる方法もあります。
中2の息子。子どもたちの会話から、息子に彼女がいることが発覚。避妊などに教えなければと思っているが、反抗期で話せる状況にない。
直接話すのは難しいので、本をこっそり机やトイレに置いておくのがいい。
いい動画のアドレスを送っておくのもオススメ。正しい情報のサイトを教える。
17歳の娘に「何歳ならセックスしてもいいの?」と聞かれた。どう答えたらいい?
セックスしていいかどうかは、年齢で決まるものではない。
性的同意や感染症のリスク、妊娠や避妊についてしっかり学ぶべきことを学び終えて、それから進む段階であることを伝える。

男性不妊症にもなりうるマスターベーション

男性不妊症の原因として最近増加傾向のものが、膣の中で射精ができない膣内射精障害が増えています。
潜在的な患者数は推計270万人、成人男性の約20人に1人とも言われています。(TENGAヘルスケア調べ)
その中の大多数は不適切なマスターベーションが原因で、患者には3つの間違ったパターンがありました。
  • 床に押し付けて射精する”床オナ”
  • 足をピンと伸ばした状態でおこなう”脚ピン”
  • 強く握るなど、強すぎる刺激
思春期から始まっている習慣が不適切な方法だったために、将来不妊症になる可能性があるのです。
親が教えるのは難しいので、いい動画などを送る、送れる関係性を普段から作っておくことが大切です。
マスターベーション(セルフプレジャー)は、男女ともにヘルシーなことで、自分の性的な欲求を自分でコントロールできることとして、いけないことだと伝わらないように気をつけましょう。
7歳の娘。4歳を過ぎたころから自分の股の上に手を置いて微動だにせず、しばらく何かにふけっている様子を見る。「何してるの?おまたに手をおいてるのは恥ずかしいよ。」と声をかけるくらいでどう見守っていいかわからない。
小さい女の子だからいけないということはない。
「不潔な手で触ってはいけないよ。」「人前ではしないよ。」と伝える。
かゆいなど病気が隠れている場合があるので、気をつけてあげる。

感想)正しい知識は自分や大切な人を守る力になる

「寝た子を起こすな」と全く性の話をしないのではなく、子どもが質問してきたときに誠実に答えていくことで信頼関係を築き、徐々に機会があるごとに伝えていくことが大切だと思いました。
親ならば、自分の子どもには幸せになって欲しい。
だからこそ、正しい知識を与えることが子どもを守り、幸せにすることにつながると思いました。
ゲストのSHELLEYさんは、2歳と4歳の女の子に聞かれた性に関することにはすべて答えるスタイルで、さまざまな話をしているそうです。
お風呂が話しやすく、プライベートゾーンのことはもちろん、いずれくる生理のことも教えているそうです。
「思春期に相談できる状態にしておくことが重要と考えている。」
たしかに、一人で悩みを抱えてほしくないですもんね。
そうは言っても、親の口からは・・・という方には本がオススメです。
いくつか紹介して、今日の授業を終わります!

男の子はマンガのほうが見てくれるかな?

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