【フェイク・バスターズ】ネットデマの被害者や加害者にならない方法

ネットデマ対策お金/暮らし
あなたがある日突然「事件の犯人」だとデマを流されたら…
あなたが検索した情報で家族を命の危険にさらしてしまったら…
ネットのデマやフェイク情報によって被害者や加害者にならない方法とは?
(2019年12月19日放送のNHK「フェイク・バスターズ」の番組内容をまとめました。)

ある朝突然デマ被害者になった女性

2019年8月、ニュースで流れていたあおり運転事件。
ガラケーで写真を撮っているのがSさんだというデマが拡散しました。
全く身に覚えのないSさんのSNSアカウントには、デマを信じた人たちから人格を否定するようなダイレクトメッセージが1000件以上殺到。
さっそくネットの炎上案件を数多く扱ってきた弁護士の小沢一仁さんに相談。
小沢弁護士は、これまでの経験からデマは強く否定することが何よりも大事と考えていました。
Sさんから電話を受けたその日に声明文を作り、Sさんの会社のHPですぐに公開
「当該情報は全く事実無根のもの」
「Sさんの名誉権を著しく侵害するもの」
すると、狙いどおり書き込みを削除する動きが相次ぎました。
さらに炎上から6日後、Sさんの顔を撮影しないことを条件に記者会見を開きました。
情報がデマであること、デマを投稿した者に対してだけでなくデマをリツイートした者に対しても法的措置を取ることを訴えました
これによって、すぐに300通を超える謝罪のメールが送られてきました。
その後「デマ」の書き込みはほとんど削除され、現在は検索にもヒットしなくなっています。
Sさんと小川弁護士は、謝罪の連絡がない数百人を相手に訴訟を起こす準備を進めています。

もし身に覚えのないデマを拡散されたら

Twitterアプリ
匿名で書き込みした人を特定し、訴えるにはスピードが重要です。
多くの携帯電話会社やプロバイダーは、ユーザーのアクセス履歴を3~6ヵ月しか保存していないからです。
データが消されてしまうと相手を訴えることはとても難しくなります。
デマを拡散されたときの対処法
  • はっきり否定する。
  • 投稿者を特定するならなるべく早く弁護士に相談する。
  • 自分のSNSアカウントに「法的措置を検討中」と書くのも効果的。
アカウントのトップに掲載する文例

●●というアカウントはニセモノです。
発言や行為はすべて無視してください。
現在、法的措置を取るために関係機関と協議を進めています。
●●というアカウントから迷惑行為を受けた場合はすぐにお知らせください。

あなたがデマ拡散の加害者にならないためには

情報発信には責任が伴います。

リツイートする人の約6割は、中身を見ないでリツイートしているといいます。

「スマホで画面を押すだけ」でも、テレビや新聞の誤報と同じことだと認識しましょう。

デマ拡散の加害者にならない方法
  • リツイートやシェアをする前に必ず立ち止まる。
  • 「タイトルだけ見て拡散」はNG。
  • 訴えられた場合、慰謝料と裁判費用を合わせて100万円以上を支払うこともアリ。

ディープフェイク動画によるポルノ被害を受けた女性

SNSにあげていた写真を何者かに別のポルノ写真やポルノ動画と合成し、拡散された女性がいます。
サイバーセキュリティ会社の最新の調査によると、これまでネット上で確認されたディープフェイク動画のうち96%がポルノ動画だといいます。
合成かどうかを見分けるのは難しく、AIで判別できるように研究が進められています。
被害者にならないために今できることは、自分の写真や動画をネット上にいっさいあげないことです。
そしてこういう技術があることを家族や友人にも伝え、ITリテラシーを上げることが大切です。
ディープフェイク被害に遭わないためには
  • 自分が投稿した動画がポルノに悪用されるケースもあるので、投稿する前にリスクを考える。
  • 動画を見るときはすべて鵜呑みにするのではなく、疑ってかかることも必要。

ネットの情報を信じすぎた女性

スマホを触る女性
夫が末期がんだと告知されたあと、ネットで見つけたがんに効果があるとうたわれた多くの方法を試したTさん。
フコイダンに200万円、しいたけエキスに50万円、サプリメントに60万円、血液クレンジングに30万円など、15種類以上を試しました。
「ネットで調べれば治る方法が見つかるはず」
最ものめり込んだのは、アメリカでは治療法が存在しているという情報を目にした”にんじんジュース”。
血液クレンジングの医師には「もう大丈夫ですよ。がんの場合はできれば毎日通ってください」と言われたといいます。
厚生労働省の研究班としてさまざまな医療情報を科学的根拠を調査してきた医師の大野智さん。
”抗がん剤の代わりにこれを飲んでおけば大丈夫”と宣伝しているようなものは、絶対に手を出してはいけない
生活の質を少し良くしてくれるという意味では少し役立つ場面もあるかもしれないと最近言われてはいる。
でもがんを治すという意味では、補完代替療法で効果が証明されたものは1つもない。
補完代替療法の市場規模は推定約2兆円。
比較的若い世代が検索をきっかけにのめり込むことが多いといいます。
去年、世界的医学雑誌に掲載された論文では、
補完代替療法を利用するがん患者は、利用しない患者よりも国の保険が適用される標準治療を中止する人が多いため、生存期間が短くなる
と報告されています。
Tさんはいろいろ試しましたが、夫の体調は悪化していく一方。
主治医からは「この体調では抗がん剤が投与できない」と告げられました。
それでもTさんは食欲のなくなった夫ににんじんジュースを作り続けていました。
そんなある日、
「もうやめてくれ!誰のためにやってるんだ。お願いだから…科学を理解してくれ」
と夫に言われ、自分が情報に踊らされて夫が求めるもの(抗がん剤治療)に頭が回らなくなっていたことに気がついたといいます。
この日を境にすべての補完代替療法をやめたそうでう。
情報を信じ込む人は情報収集能力が高く、努力して行き着いた結論は本人にとっては揺るぎない情報になります。
頭を抱える女性
人は欲しい情報を取りにいきます
ネット検索は欲しい情報に近づいていく行為なのです。
医療に関してネット検索するときは、病院を調べたり標準治療の知識を得たりするには有効です。
保険治療で受けられる治療はたくさんの研究や検証に基づいていますが、具体的なデータに基づかないものはたとえ医師の言葉でも信頼性は低いのです。
専門家でもない人の個人的な発言や発信は科学的根拠がないものが多いです。
気をつけましょう。
医療情報の検索 ワナにはまらないためには
  • 医療情報の検索は要注意!知らぬ間に不確かな情報にたどり着きやすい。
  • そもそも医療は「白黒」はっきりしないもの。
    判断に迷ったら病院で相談しよう。
  • 医者は誠実であればあるほど「絶対治せる」とは言えないのが普通。

SNSのワナ「エコーチェンバー」とは

同じ考えの人同士がSNSで繋がると、目にする情報が偏ってしまいがちです。
こうした閉鎖的な空間はエコーチェンバーと呼ばれ、中に入ると誤った情報でも信じ込みやすくなる危険があります。
Yさんは国が乳幼児に推奨するワクチンを、幼い次男に受けさせないでいました。
子育てサークルの友人に「ワクチンは危険な成分が含まれている」と言われたことがきっかけでした。
SNSでもワクチンは危険だという情報ばかりが目につきました。
ところが、仕事をはじめて環境が変わったことでエコーチェンバーから抜け出すことができました。
「ワクチン打ってないってほんと?」
「大丈夫?病気になったらどうするの?」
最初は何を言われても動じませんでいたが、周囲の人が何度も心配して声をかけてくれたことで少しずつ耳を傾けられるようになったのです。
自分の考えに疑問を持ちはじめ、改めてワクチンについて調べてみると、これまでは素通りしていた科学的根拠に基づいた情報が次々と目に入ってきました
ワクチンには副反応のリスクがあるものの、それを上回るメリットがあると感じるようになりました。
「周りの人の多くがワクチンを受けていると、病気やアレルギーなどでワクチンを受けられない人も守られる」
ということを知り、次男のワクチン接種を再開しました。
エコーチェンバーに陥らないためには
  • 同じ意見ばかり見ていないか常に注意。
  • 意識的に違う意見にも耳を傾ける。
  • 一度完全に信じ込むと、一人で抜け出すのはかなり難しい。
エコーチェンバーの周りの人は
  • まずは「共感できるポイント」を探す。
  • 「誰かのためになる」がきっかけになることもある。
  • これを言ったら絶対という「魔法の言葉」はない。粘り強く語りかける。

ネット情報を鵜呑みにせず自分の頭で考える

情報があふれる現代。
出典や情報源はどこなのか、信頼できる情報発信者なのかを意識することが大切です。
また、違う意見にも触れてみて、最終的には自分の頭で考えることが大切ですね。
正しいITリテラシーを身につけて、家族や友人など大切な人と話し合いましょう。
まぁこ
まぁこ

子どもがネット犯罪に巻き込まれるケースも増えています。

ネットの基本的なことや怖さについては、わが子を守るためにも教えなければいけません。

言葉で子どもに説明するのは難しいというかたは、「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズをオススメします。

マンガなので楽しく学べますよ♪

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました